介護職のキャリアアップは「目標設定」を立てることから始まります。
多忙なルーティンワークになりがちな介護職ですが、「利用者の笑顔を増やせるようにする」や「緊急事態を想定しておく」、「連携を取れるようにする」など、目標設定を作ることでモチベーションの維持・アップ、日頃の業務を楽にするスキルアップに繋がります。
自分が介護職のなかでどういったキャリアを立てたいのか、そもそも介護職のキャリアとは何なのか、そうした疑問・課題を明確にしていきましょう。
目標設定の重要性は「充実したキャリアには目標設定が重要【介護士編】」にも掲載されているので、そちらも参考にしてみてください。
また近年、国が打ち出した介護職における昇進基準・条件を明確にする制度、「介護施設におけるキャリアパス制度」も存在します。
これは評価制度が整っておらず、キャリアが存在しない職業だというイメージの払拭と、介護職における実態ある評価軸、キャリアアップモデルを示すために作られました。
「介護ヘルパー・初任者研修」から始まり、「実務者研修」、続いて「介護福祉士」となり、そこから「認定介護士」と「ケアマネージャーに分岐する」という方針が打ち出されています。
介護職の経験年数もキャリアの指標になります。
経験年数3年未満の新人介護士ならば「介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修」の取得を目指し、3年~9年目になったならば中堅介護士として「ケアマネージャー、介護福祉士・社会福祉士」の取得を目指す、というものです。
10年以上のベテラン介護士ならば「主任介護支援専門員・認定介護福祉士」の資格もおすすめです。